木製テーブル

  • 何も塗ってない木のテーブルがあり、これを塗装したい。
    子どもが幼く、テーブルを舐めることが考えられるので、安全なものを使いたいが、どれを使えばいいか。

    “水性ウレタンニス”での塗装をお勧めします。

    低臭なので室内でも扱いやすく、食品衛生法にも適合しているので安全です。
    室内であれば、工作品はもとより、家具や建具、無垢材の床にもご利用いただけます。

    未塗装の素材に塗る場合、1回目の塗装は木が吸い込んでしまうため、2回以上の塗装が必要です。
    また、安全性を優先したい場合や性能をしっかり生かしたい場合は、全ての塗装が終わってから1週間~10日乾燥してから実用してください。

    水性ウレタンニスは、小さなお子様のいるご家庭や、臭いに敏感なペットのいるご家庭、集合住宅などでご近所に臭いによる迷惑をかけたくない方にもお勧めです。

  • 天板にサンダーをかけ、なにも塗ってない状態まで剥がした。
    “油性ニス”を1回塗ったときは、きれいに仕上がったが、ペーパーをかけ2回塗りをしたらざらついてきた。
    どうしたらきれいに塗れるのか。

    天板の木質、木の種類にもよりますが、“油性ニス”を1回塗りし、乾燥した後、木の表面にケバ立ちが生じます。
    サンドペーパーをかけ、2回塗りした時にも同じ現象が起こる場合があります。
    表面をなめらかに、美しく仕上げるには、1回塗るごとにサンドペーパーを丁寧にかけることがコツです。

  • 古い食卓で、もとの塗装は、ウレタン塗装と表示があったので、“油性ニス(透明クリヤー)”を10%希釈して塗ったが、2週間経っても、硬化しない。
    茶碗の糸底の跡が丸い輪となって点々とつく。
    ティシュの紙箱をテーブルの上に置くだけで、底の紙がついて取れなくて困っている。

    もともと塗ってあった塗料と油性ニスとの相性が悪かった可能性が考えられます。

    “ウレタン”は樹脂のおおまかな種類の名称で、ウレタン樹脂の中にも種類が数多くあります。
    このため、ウレタン塗装と書かれていても、ウレタン樹脂の塗料全てが密着するわけではありません。

    2週間経過しても塗料が乾いていないのであれば、塗料同士の相性が悪く上塗りに適さない場合と、油性ニスを厚塗りしすぎて乾燥不良を起こしている場合の2つが考えられます。

    いずれの場合も、現在の“乾いていない油性ニス”を研磨で取り除き、塗料の相性を確認したうえで再塗装する必要があります。

  • 集成材の円卓(90cm)に1年くらい前に“ウッドオイル”の色物を塗ったが、ベタベタするので上からニスを塗ってもいいか

    ベタベタする現象が、塗装直後から続いているのか、数ヶ月経過してからで始めたのかで原因が異なります。

    塗装直後からずっとベタついている場合は、ウッドオイルを厚塗りした結果乾燥不良を起こしている可能性があります。

    ウッドオイルは余分な塗料を拭き取って仕上げる塗料のため、拭き取り方が足りず塗料の厚みが残ってしまうと非常に乾きが悪くなったり、乾かなくなったりする場合があります。
    厚塗りが原因の場合は、ウッドオイルを研磨で取り除き、木の素地を出してから再塗装してください。

    塗装後数ヶ月経過してからベタつきが生じた場合は、素材に何らかの要因がある可能性が考えられます。
    ヤニを含んでいる場合や、過去に“何か”を塗ったことがありその“何か”との相性が悪かった場合などが考えられます。

    まずは研磨でウッドオイルを取り除き、木の素地を出してください。
    ヤニが出ている場合は“ネオラックニス”を塗ることでヤニ止めすることが有効ですが、この場合は“ウッドオイル”での再塗装はできないため、油性ニスの上塗りをお勧めします。
    下に塗られていた“何か”を研磨で落とすことができた場合は“ウッドオイル”で再塗装できますが、取り除くことができない場合は別の塗料に変更し、相性に問題がないことを確認してから再塗装となります。