木地着色の仕上げ例
木地を着色してからニス塗りをして仕上げる方法は、木地塗装の基本です。仕上げるまでに、いくつかの工程があるので、時間を要しますが、木地を生かした立体感がでます。
水性ポアーステイン・水性オイルステイン
原液のままで色が濃い場合は、水でうすめて調整してください。
塗り重ねるごとに色は濃くなります。
色落ちを防ぐため、必ずニスで上塗りしてください。水性系、油性系、ラッカー系のいずれのニスでも上塗りできます。
ニスの種類(水性/油性)により発色効果が異なります。
オイルステイン(油性系)
2回塗り以上してください。色が濃い場合には「難燃性ペイントうすめ液」または「ペイントうすめ液」で適度にうすめてください。塗るごとに布でよく拭きとってください。
- 注意
- 色落ちを防ぐため、必ずニスで上塗りしてください。
上塗りには油性系、およびラッカー系のニスが使用できます。
塗装工程
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サンドペーパー(240~320番)にあて木を当て、表面を平らにしてから塗る。 | 乾かないうちに、すり込むように綿布で拭きあげる。 | 綿布で塗りムラのないように余分な塗料を拭きとり、充分乾燥させる。 | ニスを塗りよく乾燥させる。同様にしてさらに1~2回、繰り返しニスを塗る。 |
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- 注意
- 着色剤を使用する際は、必ず同じ木地の板切れに試し塗り(着色と上塗り)をしてください。
- ワンポイントアドバイス
- 一度濃く塗った色は、うすくなりません。ムラなく着色するには、うすめて2度塗るのをおすすめします。同質の木材で試し塗り(着色と上塗り)をして、仕上がりを確かめてから本塗装に入ってください。
との粉の使い方
導管の深い木などは、目止め(との粉)をするときれいに仕上がります。
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よくかきまぜてください。 | ハケや布で塗って、乾かないうちに乾いた布でよくすり込みます。 | 余分なとの粉を充分に拭きとります。よく乾燥させた後に、塗装してください。 |
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- ワンポイントアドバイス
- 水性ポアーステインはとの粉にまぜて着色と目止めが同時にできます。
「水性ポアーステイン」ととの粉の色の使い分け
- 白との粉 ・・・・・ 鮮明なイエロー、オレンジ、レッド、ブルー、グリーンなど原色系に。
- 黄との粉 ・・・・・ 茶系統、その他の色に。
- 赤との粉 ・・・・・ 茶系統、その他の色に。