水性系

パインの集成材で棚を作った。
充分乾燥時間(24時間)をとり、「水性ニス」を3回塗った。
完全に乾燥させても、表面のベタつきが良くならない。

「水性二ス」は乾いた後も完全に硬くならない、アクリル樹脂を使用しています。
このため、完全に乾燥し手で触って塗料が手につかないようになっても、しばらくの間は塗膜のベタ付きが残る難点があります。
実用的な作品への塗装には、「水性ウレタンニス」での塗装をお勧めします。

「水性ニス」を木工作品に塗ったところ、釘の部分が黒っぽくなる。
釘の頭をみがいて、塗ってもまわりが黒くなるが、どうしてか。

塗料の中に含まれている水分が、鉄の釘に触れることにより、黒い色の水酸化鉄が発生し、釘の部分や、周りに流れ出して黒くなります。
これを防ぐ方法として、あらかじめ、釘頭にラックニスを塗っておき、その上から仕上げ用塗料を塗るとよいでしょう。

「水性ニス」の色物を塗ったら、塗りムラになった。どうしたら直すことができるか。

目立ちにくくなる程度までサンドペーパー(#400)で研磨し、表面を整えてから同色のニスを塗ります。現在の色より濃色に仕上げることが必要になります。
塗るときは、ハケにニスを含ませたあと容器のふちでよくしごき、一度に厚塗りをしないように、よく伸ばしながら均一に塗ることがコツです。
充分乾燥したあと、好みの濃さになるまで繰り返し塗り重ねましょう。

塗装してある家具に「水性ニス」を塗ったところ、色むらが出てしまった。
剥がすにはどうしたらよいか。

「水性二ス」は、乾いた後も表面に柔らかさが残るため、家具への塗装には不適当です。
古く、汚くなった家具への塗装には、「油性ニス」や「水性ウレタンニス」をお勧めします。

塗装した「水性二ス」を剥がすには、サンドペーパー(#400)を木目に沿って丹念にかけ、元々の塗装の部分まで研磨します。
うすめ液や塗料剥離液で「水性ニス」の皮膜を剥がそうとすると、下の塗料を傷めてしまうことがあるので、適当ではありません。

「油性ニス」や「水性ウレタンニス」で、一度に厚塗りをしないように、よく伸ばしながら、ていねいに塗ります。
充分乾燥した後、好みの濃さになるまで同様の作業を繰り返し塗り重ねて仕上げます。
なお、ニスは透明感がある塗料で、下地を生かす性質があるため、元の色より明るい色に変えることはできません。

けやき材に「水性ニス」を塗ったところ、乾いてから、部分的に白くなった。
原因はなにか?

けやき材には、比較的弱いヤニの成分が素材に含まれています。
「水性ニス」の主原料であるエマルション樹脂がヤニによって分解され、乾いたあと白くなってしまうため、ヤニ止めをする必要があります。
「ネオラックニス」を1回塗り、乾燥後サンドペーパー(#400)で研磨してから、ニスを塗ればよいでしょう。

水性系ウレタンニスで塗装していたところ、30分くらいで、ハケが固まって使用できなくなってしまったがどうしてか。

水性系ウレタンニスの成分は「水性アクリルウレタン樹脂」で、空気に触れただけですぐエマルション分子の結合が始まり、硬化し始めます。
特にハケの毛の根元に近い部分は、毛細管現象で塗料が溜まりやすく、硬化しやすい条件が揃っています。
予防策としては、

  • 塗装中にハケの毛の硬さを感じ始めたら、一度水洗いします。ハケの根元の部分に含まれた塗料を、丹念に揉むようにして洗ってください。
    使用していない時は、容器の外へ放り出しておくと、すぐ固まり始めるので、水に浸しておくと良いでしょう。
  • ハケの種類は、山羊毛のニス刷毛よりも、ナイロン毛のニス刷毛のほうが、固まりにくい傾向があります。

「水溶性つやだしニス」を塗り、素地を固めてから「水溶性つや消しニス」を塗っているが、つや消しにならない場合がある。

攪拌が足りず、上澄みを塗装したことが原因と思われます。
「水溶性つや消しニス」の中に含まれているつや消し剤は、樹脂に比べて比重が重いので、容器の下部へ沈殿してしまいます。
使用する際に、沈殿しているつや消し剤が塗料全体に均一に混ざるまでよく振らないと、仕上がりの塗装面がつや消しにならないことがあります。

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